入局のご案内

2023(令和5年)年度専攻医募集のお知らせ


専門研修(暫定)プログラムを提示します。今後修正する可能性があります。
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  日本放射線学会では図のように初期研修終了後、学会認定機関にて3年研修し放射線専門医を取得可能となります。取得後、診断あるいは治療を認定施設にて2年研修終了後に放射線診断医あるいは放射線治療専門医取得可能となります。
当科においては入局後の最初3年間は放射線科全体の研修、放射線専門医取得後2年間は各専門分野の研修をすることとなります。

放射線診断専門医・放射線治療専門医になるまで

初期研修のご案内

初期臨床研修の特色

 1ヶ月間で、画像診断、核医学、IVR、放射線治療の4部門を全て研修してもらい、2ヶ月目以降や2回目のローテートの場合は、希望する部門を選択して研修(例えば放射線治療のみ、IVRと画像診断 など)してもらいます。

画像診断:
最新の機器を用いて撮影された画像を元に、画像診断の基本から、大学病院の特色であるまれな疾患の画像も経験することが可能です。
核医学:
PETや通常のシンチによる検査だけでなく、甲状腺癌や難治性褐色細胞腫などへの内照射療法についても経験することが可能です。
IVR:
外傷や産後出血に対する止血術や経皮的ドレナージ術だけでなく、肺動静脈奇形や腎動脈瘤などの塞栓術といった県内では大学病院以外でなかなか経験できない手技も、経験することが可能です。
放射線治療:
標準的な照射の方法や合併症を学べるだけでなく、強度変調放射線治療や密封小線源治療などの高度な治療法についても経験することが可能です。

研修内容・指導体制

 現在、指導医が16名おり、指導医の指導のもとに、画像診断、核医学、IVR、放射線治療について、診断、検査、治療の実際を体験・習得してもらいます。

画像診断・核医学:
診断レポートを積極的に作成し、その後指導医のチェックを受けることを繰り返す。
IVR:
適応疾患を学びつつ、実際の手技を指導医のもとに施行し、実体験する。
放射線治療:
当該患者の病期診断や病態の評価を行い、当該患者における放射線治療の意義および適応の有無を判断する。その後指導医とともに、実際に治療計画を行い、実体験する。

研修目標

画像診断・核医学:
各種疾患に対する検査法について正しく理解し、短期間の研修の場合、正常・異常の区別は最低限できるようになる。治療に結びつく診断能力を身につけることを最終目標とする。
IVR:
代表疾患に関するIVRの適応範囲・手技内容・成績・合併症を理解し、基本手技ができるようになる。
放射線治療:
代表的な疾患の病期診断を習得する。また、各疾患の治療選択肢の中における放射線治療の位置づけを理解し、実際の症例において放射線治療の適応を判断する思考過程を習得する。

先輩の声

1年目研修医 林圭一

  私は鹿児島大学病院、桜島プログラムで初期研修医1年目を過ごさせていただいています。放射線科では5、6月の2ヶ月間研修させていただきました。4月に約1ヶ月内科系の病棟で勉強しましたが、まだ2ヶ月目ということで、何もわからない状況で不安な気持ちで研修がスタートしました。しかし、そのような不安な気持ちは杞憂であったことがすぐにわかりました。先生方も皆さん話しやすく、和やかな雰囲気の中、落ち着いた日々を過ごすことができました。以下、研修の具体的な内容を述べていきたいと思います。
  放射線科はいくつかのパートに分かれています。診断(読影)、治療、IVR(血管内治療)、RI(核医学)、です。私は最初の5月は1週間ごとに各パートで研修させていただきました。診断に関しては(CT、MRI)、骨軟部組織・関節、脳、胸部、腹部など日ごとに異なる分野について、実際の症例を元に読影し、レポートを書く訓練をしました。適宜解剖について教えてくださったり、読影のポイントを解説していただきました。
  治療については、コンピューター画像を使って効果的なビーム作成の練習を行いました。正常組織にできるだけ放射線を当てないように、かつ病変部位に多く集まるようにするのがむずかしく、また興味深いものだと思いました。多分、機械とかゲームが好きな人はすごく興味が沸いてくるのではないかと思います。
  IVRは原理的には目当ての血管に辿り着けばいいのだと思いますが、実際に現場で見てみますと、非常に高い技術と経験が必要なのだということが実感できました。実際に動脈穿刺をしたり、カテーテルを進める介助をすることなどを経験させていただけます。
  RIに関しては、核種の静脈注射を実際に経験させていただけます。たとえばMIBIの注入にあたっては、口の中がにがく感じる人もいるので事前に説明しておくなど、色々な注意点についても勉強になりました。いずれのパートにおいても時々先生方と世間話をしたり、お昼ごはんを一緒に食べたりしながら、ゆったりと研修を進めることができました。  
  2ヶ月目は希望の部署を研修することができます。私は6月は診断を研修させていただきました。研修については研修医の希望を取り入れていただけますので、1ヶ月しか回らない方も希望があれば研修担当の先生にお伝えするといいと思います。
  この2ヶ月間、放射線科についての勉強が深まっただけでなく、食事会や飲み会なども誘っていただき、歓待していただいてとてもうれしかったです。吉浦教授をはじめ放射線科の先生方、本当にありがとうございました。放射線科で学んだことをこれからの医者人生で活かしていきたいと思っております。

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