初期臨床研修の特色
1ヶ月間で、画像診断、核医学、IVR、放射線治療の4部門を全て研修してもらい、2ヶ月目以降や2回目のローテートの場合は、希望する部門を選択して研修(例えば放射線治療のみ、IVRと画像診断 など)してもらいます。
- 画像診断:
- 最新の機器を用いて撮影された画像を元に、画像診断の基本から、大学病院の特色であるまれな疾患の画像も経験することが可能です。
- 核医学:
- PETや通常のシンチによる検査だけでなく、甲状腺癌や難治性褐色細胞腫などへの内照射療法についても経験することが可能です。
- IVR:
- 外傷や産後出血に対する止血術や経皮的ドレナージ術だけでなく、肺動静脈奇形や腎動脈瘤などの塞栓術といった県内では大学病院以外でなかなか経験できない手技も、経験することが可能です。
- 放射線治療:
- 標準的な照射の方法や合併症を学べるだけでなく、強度変調放射線治療や密封小線源治療などの高度な治療法についても経験することが可能です。
研修内容・指導体制
現在、指導医が16名おり、指導医の指導のもとに、画像診断、核医学、IVR、放射線治療について、診断、検査、治療の実際を体験・習得してもらいます。
- 画像診断・核医学:
- 診断レポートを積極的に作成し、その後指導医のチェックを受けることを繰り返す。
- IVR:
- 適応疾患を学びつつ、実際の手技を指導医のもとに施行し、実体験する。
- 放射線治療:
- 当該患者の病期診断や病態の評価を行い、当該患者における放射線治療の意義および適応の有無を判断する。その後指導医とともに、実際に治療計画を行い、実体験する。
研修目標
- 画像診断・核医学:
- 各種疾患に対する検査法について正しく理解し、短期間の研修の場合、正常・異常の区別は最低限できるようになる。治療に結びつく診断能力を身につけることを最終目標とする。
- IVR:
- 代表疾患に関するIVRの適応範囲・手技内容・成績・合併症を理解し、基本手技ができるようになる。
- 放射線治療:
- 代表的な疾患の病期診断を習得する。また、各疾患の治療選択肢の中における放射線治療の位置づけを理解し、実際の症例において放射線治療の適応を判断する思考過程を習得する。